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私がM&A仲介という職業を選ぶに当たって考えた基準は次の5つでした。
ただし、この分野にチャレンジするためには、最低限度の基礎知識として、商法・税法・財務・不動産等に関する知識が必要となります。また、営業センスも要求されます。交渉力も重要な要素です。 以前、熊川哲也は、「バレエは、総合芸術だ」と言っていましたが、M&Aは、コンサルティングの総合芸術です。オーケストラの指揮者のようでもあり、映画監督のようでもあります。これほど、多くの能力が要求される業種はそう多くありません。 我こそはと思われる方は、ぜひこの分野にチャレンジしていただきたいと思います。 そこで、私がM&A仲介業務に携わってきて、参考になればと思われるメッセージをお送りさせていただきたいと思います。
M&Aを職業として選んだ時点で、経営者感覚を身に付けることの重要性を認識しなければなりません。土日出勤は当たり前です。自分の経営センスを磨くための投資も大切です。私もサラリーマン時代に自腹で話し方教室に出たり、自腹の交際費も年間100万円ぐらい使った年もありました。すべての行動が自分の力量アップのためであると意識してください。お客さんが求めているのは、真のM&Aプレーヤーです。また、お客さんの期待に応えることができるのも真のM&Aプレーヤーだけなのです。
M&Aの最終段階で、自分の言うことをお客さんに聞いてもらうためには、日頃からの信頼関係の構築が欠かせません。合法的でありお客さんのためになるなら、なんでもしてあげるという心構えが必要です。その精神はきっとお客さんに伝わるはずです。
仕事の相手は、百戦錬磨の社長さんです。その社長さんに軽くみられるようでは、話が前に進みません。ユーモアは大事なことですが、常に礼節をわきまえなくてはなりません。それと、情報の取り扱いに関しては、最も神経を使う分野です。もし、情報の取り扱いを間違えると損害賠償の対象にもなりますので、常に細心の注意を払わなければなりません。
M&A命であるなら、いつでもどこでも頭からM&Aのことが離れないためこうなります。私も気が付けばこうなっていました。もちろん、同窓会に出た時も家族の友人が遊びに来た時もM&Aの話をしましょう。少ないチャンスを生かすために欠かせない行動です。
今だにまともな仲介ができないのにM&Aを仲介しようとする輩がいます。いい加減な仲介をすると会社は無茶苦茶になり、M&Aに対するイメージも悪くなります。 M&Aに対するイメージダウンにつながるような動きを断固として許さない姿勢が必要です。そのためにも善の勢力の拡大として、いいM&AプレーヤーによるハッピーないいM&A仲介が多く行われることを期待します。
お客さんは、自分の大事な会社の未来を託すために最高のM&Aプレーヤーに依頼したいと思っています。いいお客さんほど人を見る目が肥えています。いい案件が、いいM&Aプレーヤーに集まるのは、そのためです。逆に悪い案件しか集まらない場合は、自分の力量不足と心得てください。
1件案件スタートすれば、最低でも半年間は、その業界の社長と接したり調べたりするため、業界のことがよくわかります。何十件もやれば、相当自分のレベルアップにもなり雑学大王にもなります。M&Aは、テーマが多岐に渡るので柔らかい頭があればいくらでも学ぶことができる業種です。結局、私の血となり肉となっているものは、本を読んで得た知識よりもM&Aの経験を通じて得た知識なのです。
M&A仲介業こそ最高の職業であるという信念を持ち、最高のM&Aプレーヤーをめざすという意気込みがあり、そのための努力も欠かさないという優秀な人がこの業界に多く集まってくることを期待しております。M&A仲介がおもしろそうだからやってみたいという人は多いのですが、ほとんどが最低限度の基礎知識がないために行き詰まるというのが現状です。
とりあえず、5年のキャリアと10件の成約という実績があれば、M&Aプレーヤーの間では、そこそこやってるなということで認められます。M&Aプレーヤー同士は、時にはライバルですが、お互い厳しい世界で生きているため、基本的には仲良しです。 また、いろいろな情報も持っており、情報交換も非常に重要です。同志ということで一緒に飲みに行っても楽しいです。
自分の得意分野は、文系だとか理系だと言っているようでは進歩しません。また、営業だスタッフだという分け方も業務の効率だけ考えた結果です。M&Aの最初の相談から最終契約の締結まですべてを一人でできるようにならなくては、真のM&Aプレーヤーとはいえません。常に自分の不得意分野にチャレンジし克服し、トータルの能力(最終的には、人間力)を高めてください。そうすれば、お客さんや社内での評価も上がり、いい仲介ができ、リッチで充実した人生が待っているはずです。現在M&Aプレーヤーの方、また今後M&Aプレーヤーをめざす方へ、いつか一緒にM&Aの経験と未来について語り合おうではありませんか。 |
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