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譲渡を3年後に遅らした事例

M&Aをスタートしたものの売り手のA社長の希望に合わせ、譲渡時期をずらせたときのお話しです。
A社長は、まだ会社の売上を伸ばしたいという思いを持ちつつ、今まで休みなく一生懸命働いてきて、豪邸も建てて一段落したので、ゆっくりしたいという思いもあり、どうしようかと揺れ動いている状態でした。そこで私は、3年後の譲渡をお勧めしました。

(譲渡企業A社の概要)
内装業、大阪府、売上約10億円、経常利益 7,000万円
譲渡理由 後継者難(娘2人)

A社長は、現在まだ45歳ですが、自分は50歳で引退すると会社の内外に宣言されていました。希望の譲渡代金が得られるなら、今でも会社を譲渡しても良いとのことでした。
私は、まだ若いA社長と次のようなやり取りをしました。

(小柴)・・・まだ働き盛りで会社もここ3年急拡大されているのに、今会社を譲渡することに抵抗ないですか?まだまだ働きたくないのですか?
(A社長)・・・今まで仕事一本できてますし、常に全力でやってきましたので、仕事を辞めることに関しては、抵抗ないです。
(小柴)・・・では、この仕事を辞められたらどうされるのですか?何か別の仕事をされる予定ですか?
(A社長)・・・特に何をするとか言うのは、考えてないです。引退したらゆっくり夫婦で車に乗って北海道あたりまで時間をかけて旅行したいですね。
(小柴)・・・私の経験上、40歳代で会社を譲渡されるほとんどの方が、譲渡代金を元手になにか別のビジネスをされるのですよ。
(A社長)・・・将来はどうなるかわかりませんが、今は何もしたくないですね。
(小柴)・・・わかりました。では、M&A(株式譲渡)のスタートにあたってまずA社の企業評価をさせていただきます。

(1ヶ月後)
(小柴)・・・企業評価書ができあがりました。A社長の譲渡希望価額(5億円)より1.5億円少ない3.5億円(うち営業権3億円)です。
A社は、業績も急拡大されてしっかり利益を出されています。よって、その利益をもとに営業権を高めに出しているのですが、マイナス面としては、A社にほとんど預金がないこと(A社長が役員報酬で取っている)、建築関係全般で人件費が高騰しており内装業もその影響を受けていること、A社長は親分肌で職人さんの面倒をよくみているので、みんなが付いてきている(新しい社長に職人が付いてくるかは疑問)といったことが挙げられます。
(A社長)・・・そうですね。小柴さんのいうことはよくわかります。自分が辞めたら職人は新社長に付いていかないかもしれないですね。買い手の立場に立って考えると今のような状態で5億は出せないですね。
でも今は3.5億円なら会社を譲渡するのは嫌です。今でも自分の力で今後2年は経常利益1億円を出す自信があります。
(小柴)・・・そうですね。A社長なら、可能だと思います。そしたら、将来5億円で会社を譲渡するために今後は、次のことに注意してください。
①会社を譲渡するまで会社の業績を良くするように努力し続けること
②A社長がリタイヤしていなくなっても会社がまわるようにナンバー2とかナンバー3を育てること
③役員報酬はほどほどに抑えて、会社に現預金を蓄えて強い会社にすること
④大手ゼネコンの下請けではなく、小口の得意先を多く持つこと
⑤秘密保持を守って、会社の譲渡のことは、誰にも話さないこと

私は、一旦買い手企業を探すのをストップして、1年おきにA会社のデータをもらって企業評価の推移を出します。企業評価料は、別途不要です。最初にいただいている着手金の範囲内でさせていただきます。企業価値がアップして、そして、そろそろ5億円ぐらいかなという時に買い手企業を探し始めます。3年後が目標です。これでいかがですか?

(A社長)・・・ありがとうございます。私も後3年と区切るとやる気が出てきます。A社を最高の状態まで持っていく努力をします。小柴さんも今後もいろいろアドバイスをしてください。今後ともよろしくお願い申し上げます。

(小柴)・・・こちらこそよろしくお願いします。A社長とは、長いおつき合いになりますので、お互い何でも相談できる関係で、お願いします。


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