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小さなM&A

以前、大手金融機関の方が書いたM&Aの本の中に、「売上が5億円以下の企業はM&A(株式譲渡)の対象にはならない」という文章を見つけましたが、これは大間違いです。この文章を読んだ後継者のいない社長が、当社は売上が5億円以下だからM&A(株式譲渡)できないと判断するかもしれないのです。
私は、売上が1億円以下でも利益がしっかり出ている等の条件を満たせば、買い手は見つかると思っており、売上が数千万円の小さな案件も5件ほどの成約実績があります。
以前は、売上が5億円~10億円程度がもっともM&A(譲渡譲渡)しやすいと思っていたのですが、最近は全く売上を気にしなくなりました。
大事なのは、売上・利益と財務内容と譲渡希望金額のバランスです。
売上5,000万円、利益1,000万円、譲渡希望金額3,000万円だとバランスが良いのです。
以前譲渡の相談を受けた高級ブランドの紅茶輸入会社は、売上5,000万円、粗利が60%で財務内容から考えて適正な譲渡金額は5,000万円ほどでしたが、社長の譲渡希望価額が1億円(なんと年商の2倍!)だったのでやんわりとお断りさせていただきました。
どんなに良い案件でも譲渡希望金額が間違っていれば、買い手は見つからないのです。
(時間を掛ければ買い手が見つかるかもしれませんが、その間にかなりの会社に打診することになるので、売り情報漏洩のリスクが高くなり、ハッピーM&Aにならないことが多いと思われます)
自動車に例えるとリッターあたり40キロと燃費の良いプリウスが250万円~350万円の価格設定だから売れているのであり、これが1,000万円だったら全く売れなくなるのです。

さて、小さな会社がM&A(譲渡)の対象になるかならないかは、M&Aアドバイザーの判断として次の要素が大きく左右すると思われます。
①買い手を探すことができるかどうか
②労力に見合う成功報酬がいただけるかどうか
要するに小さい会社の案件を扱うかどうかは、M&Aアドバイザーの力量にかかっているといえるのです。
大きな案件しか扱ったことがないアドバイザーは小さな案件のノウハウがありません。
今後、小さな案件を得意とするM&Aアドバイザーが育って、どんどん小さなM&Aが普及することを期待しています。

以前、M&Aではない小さい案件ですが、会計士仲間からこんな相談がありました。
「高校の同級生が半年ほど前に癌で亡くなりました。彼は整形外科のクリニックをしていたのですが、彼の奥さんからの依頼でそのクリニックを有効活用したいのでドクターに貸したい。誰か借りてくれるドクターはいませんか?」
これは私の人脈で借主をご紹介できる可能性があったので、引き受けました。
新規開業希望のドクターの開業支援をしている会社と仲良くさせていただいているので、早速その会社に連絡し、一緒に近隣で新規開業をしたいドクターを紹介し始めました。物件の場所も私が住んでいる西宮市であったことから、3人のドクターを家主である奥さんに紹介し、現地案内させていただきました。
興味を持ってくれた2人目のドクターは肥満で横柄なタイプだったので奥さんの方がお断りしましたが、3人目に紹介した好印象のドクターと無事契約できました。
物件は、築7年のクリニック(70坪)で、レントゲンその他すぐにでも開業できる設備が込みで1ヶ月の賃料が50万円という安いものでした。
レントゲンは、買うと高いですが、使わず廃棄すれば、単なる産業廃棄物です。こういうものが有効活用されるのは、社会的にも意義のあることです。
私の手数料は家賃1ヶ月分でしたが、借主のドクターは37歳の好青年で、家主も大変喜んでくれたのでよかったです(*^_^*)


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